湯沢町では「初」となる酒米の栽培からスタートし、オール湯沢で挑んだ日本酒プロジェクト。
雪国・越後湯沢の水と米が一体となった、この土地ならではのお酒が完成。ラベルも湯沢町在中のデザイナーが製作。湯沢町の新たな可能性が詰まった一本です。
酒質は、やわらかな越後湯沢の雪どけ水を表現。
吟醸香と繊細で軽やかな味わいが調和した仕上がりに。
また、湯沢町のお米とお水、そして白瀧酒造の醸造技術をよりダイレクトに楽しんでいただきたく、第一弾は「無濾過生原酒」にしました。
越後湯沢をまるごと閉じ込めてお届けします。
【湯沢町日本酒テロワール】
プロジェクトの特設ページはこちら↓
https://shirataki-sake-brewery.com/yuzawa-sake-terroir
湯沢町 日本酒テロワールプロジェクト
テロワールとはフランスのワイン用のブドウの産地から生まれた言葉で、その土地の気象条件や土壌、地形、標高などの自然環境から生まれる個性を生かしたワイン造りのこと。
2024年、ここ湯沢町では雪深い山間地でありながらも、豊かな土壌と豊富な雪解け水を活かした酒米作りにチャレンジし、そのお米を地元で醸造する新しい取り組み「湯沢町日本酒テロワールプロジェクト」が始まりました。
湯沢町の米と水で醸した日本酒を届けたい
湯沢町の米と水で湯沢町唯一の酒蔵が酒を醸す。
1994年に白瀧酒造に入社した私(冨沢英太)の長年の夢でした。
白瀧酒造の7代目当主の高橋、そして杜氏の松本が揃って越後湯沢出身。
越後湯沢の豊かな地下水を仕込み水として醸す日本酒。
ただ足りないものが米でした。
そんな中、2023年に湯沢町観光まちづくり機構(以下DMO)主催の特産品開発プロジェクトが発足し、この時のDMOチームリーダー藍澤氏が触媒となり、「さくらファーム」の今村氏との縁がつながりました。
また今村氏自身の夢でもあった湯沢町での酒米作りへ挑戦したいという思いが合致し、そして今年(2024年)、オール湯沢で挑む日本酒プロジェクトがスタート。
行政とDMO、米の作り手さくらファーム、お酒を醸す白瀧酒造、お酒を販売いただく酒販店や宿泊施設、飲食店などの町の方々。すべてが一体となりmade in 越後湯沢の日本酒を通して、湯沢町の新たな可能性と魅力を日本国内はもちろん、世界各国の方に知ってもらうきっかけの一本になるよう、今後も引き続き尽力していきたいと思います。
(白瀧酒造 第三営業部部長・冨沢英太)
湯沢町で初の酒米作りに挑戦して
「やっときたか!」
――これは越後湯沢の地元農家が口にした一言です。
その背景には、“越後湯沢での酒米づくり”という新たな挑戦があります。
越後湯沢といえば、豊かな自然に囲まれた米どころ。しかし、この地で酒米を育てるという前例はありませんでした。
酒米(越淡麗)を作る上で「特別なことはしていないんです」。
そう話すのは酒米を作ってくださったさくらファームの今村さん。
しかし、その言葉とは裏腹に、苦労がありました。湯沢町で酒米を作った前例がなく、全てが手探り。
情報がないのもそうですが、そもそも正解がわからない。そんなドキドキの中、酒米作りがスタート。
それでも今村さんは日々不安と闘いながら、収穫まで育成。その中で、今村さんが感じたのは“湯沢町の環境”が恵まれているということ。「湯沢町は、日中は暑く夜は涼しく、水も豊富で恵まれている。地元湯沢町の自然そのものが、いい米を収穫できる理由なんです。」と今村さんは語ります。
越後湯沢で育まれた酒米から生まれる日本酒。
それはこの地の人々の努力の結晶であり、自然と人とが織りなす物語そのものです。
白瀧のお酒とは違う味わいを目指して
「目指したのは、今までの白瀧酒造にはない味わい。」
そう語るのは白瀧酒造7代目杜氏・松本。
その言葉通り、完成したお酒は穏やかでありながら、上品さを備えたやわらかな味わい。これまでの白瀧酒造
のお酒とは一味違う新たな魅力を感じさせます。
特にこだわったのは湯沢町産の「越淡麗」という酒米。地元の農家さんが手間ひまをかけて育てたこの酒米は、粒が均一で心白(しんぱく)も揃っておりまさに理想的な品質でした。
「こんな素晴らしい米を使うからには、絶対にいいお酒を造らないと!」と、気合もひとしおです。
しかし、酒造りが始まると想定外の苦労が待っていました。
目指していた甘さの数値に届かず、毎日気が抜けず分析を行う日々が続きます。それでも細かな調整を繰り返しながら、挑戦を続けました。
追い水を駆使し、少しずつ理想に近づけていく過程はさながら職人技。最終的には、当初思い描いていた通りの味わいに仕上がりました。
このお酒は、湯沢町で育てた酒米を湯沢町で醸したまさに「湯沢の恵み」が詰まった一本です。
「この土地に感謝し、その思いを酒に込めました」と語る松本杜氏の表情には、自信と誇りがにじんでいました。
湯沢の風土と人々の情熱が生み出した特別なお酒。
そのやわらかな味わいとともに、湯沢の全てを感じてみてください。
特定名称 | 純米大吟醸酒 |
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日本酒度 | マイナス3(中口) |
アルコール分 | 16度以上 17度未満 |
原材料名 | 米(新潟県産)、米麹(新潟県産米) ※新潟県産越淡麗(100%) |
精米歩合 | 50% |
味わい | やや濃い |
香り | やや華やか |
おすすめの飲み方 | 冷やして |
おすすめの料理 | かぶのわさび漬けサラダ、鶏肉の柚子胡椒焼き、大根ステーキ、焼き鳥(塩)、レンコンの天ぷら、冷しゃぶ(ゴマダレ) |
その他 | 新潟県湯沢町にて栽培した酒米(越淡麗)使用 |
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