2020年01月27日
酒造りの総責任者のことを杜氏と呼びます。白瀧酒造では2018年に松本宣機(たかき)が七代目の杜氏に就任しました。就任当時27歳。白瀧酒造の新しい歴史を切り開く若き新杜氏です。
松本宣機が杜氏として一から企画した最初の銘柄は、海外向けの特別な純米大吟醸酒。最高級の酒米を精米歩合25%まで贅沢に磨き、最も寒さが厳しい1~2月に小さなタンクで丁寧に仕込みました。
雪国・越後湯沢の水の良さを最大限に活かした、これまでにない綺麗なお酒。松本はその新銘柄に「SEVEN」と名付けました。
実は、白瀧酒造の現当主である高橋晋太郎も、初代当主の湊屋藤助から数えて七代目に当たります。「SEVEN」という名前には、二人の七代目で新しい時代、新しい酒を醸していくという意志が込められています。
2018年に仕込まれた「白瀧 SEVEN 純米大吟醸 2018」は、フランスの日本酒コンクール「Kura Master 2019」でプラチナ賞を受賞。受賞を記念してこの公式ショップなどで限定販売した結果、早々に完売となりました。
今回ご紹介するのは、2019年に仕込んだ「白瀧 SEVEN 純米大吟醸 2019」です。2018年の特長の「綺麗さ」に加えて、味わいに太さと奥行きを出していきたいという松本宣機の方針により、新しい試みが積極的に試されています。
まず、種麹や酵母の組み合わせを見直し。
次に、火入れ(加熱殺菌)に「純米吟醸 my time」で効果を示したジュール熱殺菌を採用。貯蔵前の加熱殺菌による風味のロスを最小限に抑えました。
さらに、発酵管理中の櫂入れ(撹拌作業)をやめ、酵母本来の発酵力と、それによる自然な対流に任せた発酵管理手法を取り入れました。櫂入れをやめるには乗り越えなくてはならない技術的な課題がいくつかありましたが、小さなタンクで限定仕込みをすることで実現できました。
2018年版から大きく進化した「白瀧 SEVEN 純米大吟醸 2019」。
純米大吟醸酒らしい高貴で華やかな香り、口当たりの柔らかさ、口中に広がるバランスの取れた旨み、そして、求めていた味わいの幅と奥行き。社内試飲での評価も上々。狙い通りのお酒ができました。
あまり本数が多くないため、数量限定販売になります。在庫が無くなり次第、販売終了になりますので、お買い求めはお早めに。
【GMO】 白瀧 SEVEN 純米大吟醸 2019年版 720ml
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